割れた腹筋:一般的な誤解と真実

多くの人が、平らで割れた腹筋に憧れ目標にします。注意すべきなのは、腹筋を割るための様々な情報が氾濫し、一部の情報は間違っているだけではなく、健康に害を及ぼす可能性があると言う点です。
割れた腹筋:一般的な誤解と真実

最後の更新: 11 10月, 2019

平らでかっこよく割れた腹筋を目指している人は多くいますが、実際にその方法をご存知ですか?

腹筋を割るためならどんなことでもすると言う人も少なくありませんが、情報の中には間違った情報も少なくありません。

私たちは真実と誤解されている間違った情報を認識する必要があります。

誤解か真実か?

腹筋を割るための商品やマシンを目にしたことや、特別な運動やアドバイスなどを耳にしたことは誰でもあるでしょう。

ここでの問題は、まるで真実かのように多くの人が信じている間違った情報が少なくないという点です。

間違った情報で時間を無駄にしたり、全く効果のないものを使い続けて、目標が達成されないことなどをさけるためにも、腹筋を割るための真実と誤解を知ることが大切です。

誤解:シットアップ運動を何百回もする必要がある

よくある間違いの一つで、腹筋を平らにして割るためには、毎日多くの腹筋運動、特にシットアップ運動を何百回もしなくてはいけないという情報です。

腹筋を鍛える運動の中でも、シットアップ運動は、多くの人が間違って理解しているほど重要な運動ではありません。

誰にも腹筋が存在しますが、腹筋が平らな人とそうでない人の違いは、多くの場合、腹部を覆っている脂肪です。

そしてこの脂肪を取り除くためには、有酸素運動が欠かせません。

腹筋運動がいけないというわけではありませんが、腹筋運動にばかり時間をかけるのではなく、有酸素運動に集中する時間が必要であることを忘れてはいけません。

有酸素運動と、後述する食生活の改善により、脂肪が減り腹筋が現れ始めるでしょう。

シットアップ運動がさほど重要でないからといって、腹筋運動のルーチンから外す必要はありませんが、何百回ものシットアップ運動をするよりは、有酸素運動に時間をかける方が効果的だというのが真実です。

 

誤解:食事より運動が大切

悪い食習慣や食生活も、運動が帳消しにすると信じている人もいますが、これは間違った情報です。

どれだけ素晴らしい運動や激しい運動をしても、食事のバランスが悪く、必要な栄養素が補給できていないのであれば、平らなお腹にはなりません。

自分の年齢や体型、そして目指す目標に合う食生活を実践し、体に必要なすべての栄養素を正しい方法で補給してください。

また、ジャンクフードや加工食品の摂取はできるだけ避けるように心がけることが、平らで引き締まった腹部につながります。

 

誤解:5分完了する腹筋運動

これは誤解というよりも、5分では十分な運動とは呼べないという点で誤解に分類されます。

よく「5分で簡単に腹筋運動」と説明している腹筋運動もありますが、短時間のシンプルな運動だけで、平らで割れた腹筋が実現できる保証はありません。

前述したように腹筋を割るためには、腹部の脂肪を落とすことが大切です。

腹部が脂肪で見えない場合は特に、「5分で簡単!」などという運動に騙されず、有酸素運動や正しい食生活を含む適切な方法で、腹筋を割るように心がけてください。

 

誤解:腹筋を割るためのマシン

お腹周りで振動するバンド、クランチマシン、脂肪を燃焼させるためのベルトなど、様々な機器が販売されていますが、腹筋を割るためには全く必要ありません。

これらの機器や商品を買うだけで、健康的な食生活や適切な腹筋運動、そして有酸素運動を行うことなく、広告に出ているモデルのような腹筋が手に入ると信じさせますが、実際はお金の無駄になるだけです。

誤解:毎日同じクランチエクササイズ

腹筋を引き締めるのには時間がかかるため、毎日クランチ運動を続けるべきだという情報がありますが、これは脊椎に悪影響を及ぼすリスクがあるため、とても危険な間違った情報です。

サイドクランチで腹筋を割る

腹筋は、私たちの体の他の筋肉と似ています。

例えば、脚を鍛えるときに一つの運動だけに集中すると、一部の脚の筋肉だけが疲れてしまい、脚全体にバランスよく働きかけることができないため、いくつかの運動を組み合わせます。

腹筋のトレーニングも同様で、いくつかの腹筋に様々な方法で働きかけることが大切です。

また同時に、休息日も大切な要素の一つです。

健康に悪影響を及ぼすことなく、身体的なダメージや金銭面で無駄なお金を使わないように、正しい方法で細心の注意を払って腹筋を割るための運動やライフスタイルを送りましょう。

今回ご紹介した間違った情報を実践している人は、すぐにやめないと、割れた腹筋が遠くなることをお忘れなく!


引用された全ての情報源は、品質、信頼性、時代性、および妥当性を確保するために、私たちのチームによって綿密に審査されました。この記事の参考文献は、学術的または科学的に正確で信頼性があると考えられています。


  • Richardson, C. A., Snijders, C. J., Hides, J. A., Damen, L., Pas, M. S., & Storm, J. (2002). The relation between the transversus abdominis muscles, sacroiliac joint mechanics, and low back pain. Spine27(4), 399–405. https://doi.org/10.1097/00007632-200202150-00015
  • Miguelsanz, J. P., Parra, W. C., Moreiras, G. V., & Garaulet, M. (2010). Distribución regional de la grasa corporal. Uso de técnicas de imagen como herramienta de diagnóstico nutricional. Nutricion Hospitalaria. https://doi.org/10.3305/nh.2010.25.2.4406
  • Norris, C. M. (1993). Abdominal muscle training in sport. British Journal of Sports Medicine27(1), 19–27. https://doi.org/10.1136/bjsm.27.1.19
  • Vispute, S. S., Smith, J. D., Lecheminant, J. D., & Hurley, K. S. (2011). The effect of abdominal exercise on abdominal fat. Journal of Strength and Conditioning Research25(9), 2559–2564. https://doi.org/10.1519/JSC.0b013e3181fb4a46
  • Irving, B. A., Davis, C. K., Brock, D. W., Weltman, J. Y., Swift, D., Barrett, E. J., … Weltman, A. (2008). Effect of exercise training intensity on abdominal visceral fat and body composition. Medicine and Science in Sports and Exercise40(11), 1863–1872. https://doi.org/10.1249/MSS.0b013e3181801d40

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。