朝食を食べるのはトレーニングの前?それとも後?

健康的でバランスの良いおいしい朝食を食べることが大切なのは疑いの余地もありません。それでは、朝トレーニングを行うときには、朝食はいつ食べたら良いのでしょうか?
朝食を食べるのはトレーニングの前?それとも後?

最後の更新: 01 9月, 2019

朝ジムに行く人は、トレーニングの前と後、どちらに朝食を食べるべきかどうか自問したことはありませんか?

スポーツやフィットネスの世界でも、長期にわたって議論されているトピックの一つであり、それぞれ相反する意見があります。

どちらが正しいと断言するのは簡単ではありません。

朝食は1日の中でも大切な食事の一つであり、私たちの体内にエネルギーを補給するのに欠かせないのは事実です。

食事法の一つに、朝食の前にトレーニングを行い、運動後に朝食を食べる方法があります。

この方法は、体が朝食を消化するまで運動の開始を待つ必要がないという考えです。

朝食前のトレーニングを好む場合

最近までは、朝食の前に運動を行うのが一般的でした。

消化器系の問題を防ぐためにも、朝食の前に運動をすることが推奨されてきました。

また、トレーニング後にはエネルギーを補給する必要があるため、運動をした後に朝食を食べることでエネルギーの補給効果もあると考えられていたからです。

トレーニング 前に 朝食 を食べる場合

体重を減らしたい人にとっては、空腹の状態で運動を行うのは良い方法の一つだという考えもあります。

ただし、朝食を食べない状態でトレーニングを行なった場合、エネルギーが足りず、トレーニングを正しく行うことができない可能性も否定できません。

朝食をいつ食べるかという点について考えるとき、いくつかの質問を自問する必要があるかもしれません。

どのようなトレーニングをしていますか?

朝食を食べずにトレーニングを完了できますか?

朝食を食べずにトレーニングを行う利点はありますか?

筋肉を増やしたいですか?それとも体重を減らしたいですか?

朝食を食べずに行うトレーニング:マイナス面

最近の傾向として、体重を減らしながら筋肉を引き締め、消化機能を正常に保つために、栄養士は夕食は軽めに済ませるようにアドバイスします。

しかし、朝食を食べずにトレーニングを行うということは、トレーニング中のエネルギー源は前日の夕食に依存しているため、トレーニングを最高の状態で持続するのに十分なエネルギーが得られません。

そのため、このような食生活を送っている場合は、朝食を抜いてトレーニングをするのは非常に難しく、健康にとっても筋肉増強にとってもマイナス効果となり、最悪のケースでは、筋肉が劣化するリスクがあります。

また、エネルギー不足で運動を最高の状態で行うことができなかったり、運動を最後までやり遂げることができない場合には、運動を継続するモチベーションが低下してやる気を失うだけでなく、運動による効果がなくなる場合もあります。

プロの運動選手:練習前に朝食を食べるのか?

運動量が多いプロのスポーツ選手は、トレーニングの前に朝食を食べています。

サッカー選手は一般的に、トースト、コーヒー、牛乳、果物などで、水泳選手は少なくとも水分の補給を行う必要があります。

トレーニング前に朝食を食べる女性 朝食 トレーニング

もちろん、プロの運動選手の食事には、基本的なルールがあります。

一日の最初の食事である朝食は、バランスのとれた軽い食事で、体内にエネルギーを供給するという目的を果たすことが大切です。

またトレーニング後には、回復を促進するための食事を取るため、トレーニング前の食事を大量に摂取する必要はありません。

多くの運動選手は、少量の食事を一日5~6回食べるという食事法を実践している人が多いと言われています。

トレーニングの目標

体重を減らすことだけが、運動をする目的ではありません。

筋肉の発達や増強、持久力の改善や向上、そしてパフォーマンス力を高めることなどが運動の主な目的です。

体内の健康を促進して運動の効果を最大限に活用するためには、食生活が重要な役割を果たします。

「食事70%、運動30%」が運動やスポーツの目標を達成する上で大切です。

トレーニングの30分前にバランスのとれた少量の食事をとることで、運動の目標を達成しやすくなります。

そしてこのバランスのとれた少量の食事は、健康的なだけでなく消化しやすい食品で構成されている必要があります。

天然果汁のジュース、健康的な炭水化物、そして少量のコーヒーなどがお勧めですが、レーズンやナッツもエネルギー補給に効果があります。

また、栄養士やトレーナーに相談することも大切です。

すべての人の体が同じというわけでもありませんし、運動の目標や得られる効果も異なります。

朝食を抜くほうが運動の効果が得られるという稀なケースもあるため、何か疑問があるときには、必ず専門家に相談し、運動から最大の効果を得てください。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。