ファットバーナー に関する注意事項とは?
ファットバーナーと呼ばれるサプリメントと、運動前のサプリメントである「プレワークアウト」サプリメントを混同している人がいますが、実は全く別のものです。
ファットバーナーはどのように機能するのでしょうか?
ファットバーナーの定義
ファットバナーとは、脂肪の代謝を高めるため効果があると宣伝されているサプリメントです。
体内でより多くのエネルギーを消費しながら、脂肪吸収を減らし、運動中の脂肪燃焼を増加させるのを助けると考えられています。
ファットバナーは、ダイエットの効果を高めると宣伝されており、次の実験により良い効果が現れたと言われています。
- 動物実験
- 大量投与
ファットバーナーの主成分
L-カルニチン
L-カルニチンは、ファットバーナの中でも、最も物議を醸す成分の1つです。
L-カルニチンと、オーバーウエイトや肥満に悩む人の体重や脂肪の減少との関連を指摘する研究者もいますが、一般に推奨する確固たる証拠はありません。
L-カルニチンは安全な成分だと考えられていますが、L-カルニチンが減量に効果を発揮したのは、太りすぎの人々のカルニチンが不足していたからだと言う意見もあります。
シネフリン
シネフリンは、夏ミカン、温州みかん、橙などの柑橘系果物の果実に含まれる天然のアルカロイド化合物です。
シネフリンにはいくつかの形態があり、p-シネフリンは合法ですが、m-シネフリンは劇薬に指定されています。
オメガ-6酸CLA
特定の動物の肉や乳製品に自然に存在する化合物です。
これを使うと、脂肪酸を酸化できると主張する宣伝も多くありますが、体内の脂肪分解プロセスを大幅に増加させることはありません。
また、CLAがトランスアミナーゼを変化させる可能性があることをある研究が明らかにしました。
アルファリノレン酸またはALA
必須オメガ3多価不飽和脂肪酸であるALAは、多くの植物油に含まれています。食欲抑制効果と抗酸化作用の働きがあるため、ファットバーナーの成分として含まれることが多くあります。
しかし、ALAの主な問題は、人間の被験者に対する長期的な研究が不足していると言う点です。
現在では、ALAの効果を調べて安全性を確認する検査が増えている段階です。
ガルシニア
ガルシニアは、インド原産の植物で、減量治療によく使用されますが、その減量効果はラットでのみ成功しているため、お勧めはできません。
エフェドリン
エフェドリンは、アンフェタミンとECAスタック(カフェインとアスピリンとのエフェドリン)としてそれを使用します。
エフェドリンの誘導体であるプソイドエフェドリンは副作用は少ないですが、依然として危険な物質であり、輸入が禁止されている成分です。
ヒゲナミン
世界アンチ・ドーピング機関によって、2016年に心拍数を増加させる効果のあるヒゲナミンが使用禁止リストに加わりました。
ただし、アメリカとスペインでは、漢方薬で使用することは合法です。
そのため、漢方薬を使用する患者でスポーツで大会などに出る場合は、ヒゲナミンの摂取を再確認する必要があります。
DMAA(1,3-ジメチルアミルアミン)
DMAAをワークアウト前のサプリメントとして使用する人もいますが、DMAAは非常に危険な化合物であり、海外では違法とされている国もあります。
同じように海外では禁止されている一部のDMAA誘導体には、DMHA、1、4-DMAAおよびゼラニウム抽出物が含まれます。
ヨヒンビン
ヨヒンビンはヨヒンベという特定の植物のの葉や樹皮中に含まれるアルカロイドを起源としており、媚薬として使用されます。
ファットバーナーとして使う際は、違法ではありませんが、有害な副作用が起こる可能性があります。
その他の化合物
- カプサイシン:安全
- カフェイン:人気の刺激剤
- 没食子酸エピガロカテキンまたはEGCg:緑茶化合物
- 緑茶抽出物:この抽出物の安全性または適切な投与量を裏付ける研究がない
- ジニトロフェノールまたはDNP:非常に危険
- フォルスコリン:使用における安全性を裏付ける研究が不十分
結論
あらゆる状況において、すべての効果を発揮するサプリメントは存在しません。
ファーバーナーの成分の有効性に関する研究や調査は、十分に行われていません。
また国際的な基準が完全に確立されていないため、国によっては十分な試験や研究を行なっていないサプリが販売される可能性があります。
多くの国において、病気の予防や治療を目的としないサプリメントは、政府などの公式な審査を必要としないことも多くあるため、製造者が安全基準に関するすべての責任を負うのが一般的です
つまり、ファットバーナーの中には正しい審査や検査を受けていないものがあり、深刻な健康上のリスクが生じる可能性があります。
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- Burke, L. 2010. Nutricion En El Deporte: Un Enfoque Practico. Ed. Médica Panamericana