グルテンを含む食品とは? 知っておくと役立つ知識
グルテンは小麦の主な成分を占めていますが、もっと具体的にいうとそのタンパク質の大部分を占めています。そしてグルテンは小麦だけではなくライ麦や大麦などの穀物にも含まれています。
また製造過程でグルテンが加えられる可能性もありますので、グルテンフリーの食事を行う場合はしっかりと食品ラベルの表示を確認しないといけません。
グルテンとは
グルテンは穀物に含まれるタンパク質の80~85パーセントに関連し、例えば小麦の場合だとグリアジンとグルテニンから構成されています。
グルテンの役割とは
- 小麦、ライ麦などで作られた小麦粉から作られた生地に弾力を与えます。
- 小麦粉の品質を強化するための食品成分として機能します。
- 他の食品に加えられて使用されることもあります。
グルテンの消費について
今日ではグルテンが食事に含まれているのは非常に一般的です。多くの食品に自然に含まれており、また人工的な過程を経て含まれている場合もあります。
グルテンを摂取してはいけないケース
誰もがグルテンを含む食品を摂取できるわけではありません。たとえばセリアック病の患者はその代表的な例です。他にも非セリアック・グルテン過敏症や小麦アレルギーを持っている場合でもグルテンの摂取は危険です。
セリアック病と非セリアック・グルテン過敏症においては共通の症状がみられ、小麦アレルギーについては少し症状が異なる場合が多いといわれています。セリアック病と非セリアック・グルテン過敏症の患者は食事からグルテンを排除することが推奨されています。
小麦アレルギーの場合は小麦関連の食品を食事から排除することが大事で、グルテンを含むものは摂取しても大丈夫です。これはセリアック病や非セリアック・グルテン過敏症とは異なり、症状の原因がグルテンではなく小麦であるためであるからです。
グルテンを含む食品
グルテンは小麦、ライ麦、大麦、一部のオーツ麦に含まれています。
しかし他の食品にも含まれている場合がよくあるので、グルテンフリーの食事を行っているときは食品の栄養表示ラベルを確認することが大事です。
グルテンを含む食品のリスト
- パン、パスタ、ビスケット類。
- 調理済み、乾燥済み、冷凍の野菜やクリーム類。
- 冷凍フライドポテト。調理済みのマメ類、もやしなど。
- カットフルーツ、イチジクやモモなどのドライフルーツ。
- ジャム、マーマレード。100%ではないフルーツジュース。
- ハンバーグ、ウインナー、ミートボールなどのソースを使った調理済みの食品。
- ソーセージやハム類。
- 各種の水産加工品。
- 粉ミルク、ヨーグルト、マーガリン、フルーツの入ったヨーグルト、フルーツ類。
- プロセスチーズ、スプレッドチーズ、粉チーズ、ロックフォールチーズ、添加物の入ったチーズ類。
- プリン、カスタード、ムース、アイスクリームなどの乳製品。
- 市販のスープ、ガスパチョ、ソース、ストックキューブ。
- チョコレート、チョコレートクリーム、マシュマロ、アイシング、その他チョコレート系の食品。
- グルテンフリーではないビール。
- ゼリー、乾燥された海藻食品、飴やガムなどのお菓子類。
以上のようにグルテンを含む食品はたくさんあります。これは製造過程で小麦粉が多くの食品に加えられているからです。したがって購入する際には栄養表示ラベルを確認することが重要です。
もしセリアック病や非セリアック・グルテン過敏症にかかっている場合は、毎日の食事において食品中の成分に十分に気を配るようにしましょう。