クレアチニンが私たちの健康に有害ってホント?

09 9月, 2020
クレアチニンは、多くの場合、筋肉を激しく使う活動が多いアスリートや、クレアチンサプリメントを摂取しているアスリートの体内で、大幅に増加する可能性があります。クレアチニンは、わたしたちの健康に有害になる可能性はあるのでしょうか?
 

クレアチニンは、筋肉によって生成される老廃物です。腎臓は、血流からクレアチニンを濾過し、尿を通じて体外に排泄します。尿検査で、体内のクレアチニン値が高い場合は、腎臓病の兆候である可能性がありますが、クレアチンサプリメントの摂取が原因である可能性もあります。

クレアチニンと腎臓の病理学

前述のように、尿中のクレアチニン値が高い場合、腎臓に何か潜在的な問題が生じている可能性があります。ただし、腎臓に問題が生じているかどうかを確認するために、医師は他にもいくつかの検査を行う必要があります。このことは、Journal Nephronに掲載された記事に示されています。

腎臓での排泄機能に何らかの問題が生じると、血中にクレアチニンが蓄積され、尿からの排泄率を低下させる可能性があります。体内のクレアチニン濃度を測定するために、医師は血液検査を行うのが一般的です。

このタイプの検査は、通常​​、患者がある特定の症状の診察で病院を訪れた際に行われます。疲労、浮腫、または尿量の増加は、潜在的な問題の兆候を示している可能性があります。

血清クレアチニン濃度の定期的な検査は、糖尿病患者、または家族の中に腎疾患の病歴があるなど家族歴がある患者に推奨される場合があります。この検査により、医師は、腎疾患や腎機能低下の可能性をすばやく検出できます。

高クレアチニン値とクレアチンサプリメント

クレアチニン値が異常に高くなるのは、多くの場合、定期的にクレアチンサプリメントを摂取するアスリートに見られます。クレアチンによって、筋肉の沈着物が過負荷になると、大量の代謝老廃物が生成されます。

 
クレアチニンが私たちの健康に有害ってホント? サプリメントを飲むスポーツ選手

この2019年の調査で述べられているように、こうした状況では、血中クレアチニン濃度が高いだけでは、いくつかの潜在的な病理の存在を示すものではありません。

そのため、血清クレアチニン濃度検査は、腎臓の診断に役立つ、絶対的に信頼できる検査ではありません。筋肉を使う激しい活動を多く行うアスリートの場合、クレアチンサプリメントを摂取していないアスリートを含め、クレアチニン排泄量が増加するのは比較的一般的です。

腎臓を保護するためのヒント

腎臓を健康に保つためにできることはたくさんあります。 1つ目は、水分の摂取量を意識して水分を捕球することです。十分な水分補給を続けると、腎臓への圧迫が取り除かれ、中長期的に腎臓の健康を促進するのに役立ちます。

甘味料を頻繁に摂取すると、腎臓の機能と健康に悪影響を及ぼす可能性があります。さらに、専門家は人工的に甘みをつけている清涼飲料の消費に関しても注意を促しています。砂糖の入った飲み物は膵臓に害を及ぼす可能性がありますが、人工的に甘くした飲み物は、腎臓の健康に影響を与える可能性があります。

制限する必要のあるもう一つの飲み物はアルコールです。腎臓に有害であることに加えて、それは肝臓の代謝に危険な影響を与える可能性がありますし、体重が増えるオーバーウエイトのリスクも高まります。

 

現在、腎臓の基礎疾患を発症していない場合は、果物や野菜の摂取量を増やすことが、腎疾患を予防に効果的な方法となります。これらの食品は、抗酸化物質とミネラルが豊富に含まれているため、腎臓での再吸収プロセスのバランスを保ちます。

つまり、ビタミンが豊富に含まれている食品の摂取などに加えて、果物や野菜を毎日の食事に加えることが大切です。

クレアチニンが私たちの健康に有害ってホント? アルコール

クレアチニン:信頼できない指標

血液または尿中に過剰なクレアチニンが含まれている場合は、腎臓に何らかの問題が生じている可能性がありますが、誤解を招く可能性があることにも留意してください。定期的に運動したり、クレアチンサプリメントを服用している人は、通常、体内のクレアチニン値が高くなる傾向がありますが、この場合は全く逆で、健康に害をもたらすことはありません。

結果として、クレアチニンは私たちの健康を判断するのに役立つ、信頼できる指標とは言えないかもしれません。座りがちな生活を送る人々の血中のクレアチニン濃度が高い場合、医師はこの結果が有意であるかどうかを判断するために追加の検査を行う必要がありますし、腎臓に問題があるかどうかも確認します。

 

腎臓の機能と健康を維持するためには、多様でバランスの取れた食事が必要であると覚えておくことが重要です。アルコールや人工甘味料などの物質を避け、常に十分な水分捕球を行うようにすることが大切です。

 
  • Delanaye P., Cavalier E., Pottel H., Serum creatinine: not so simple! Nephron, 2017. 136: 302-308.
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