マクロビオティックダイエットとはどんなダイエットなの?

栄養は玄米、豆類、調理した野菜などを中心に摂取し、また中国の思想、「陰陽」の考えが取り入れられています。
マクロビオティックダイエットとはどんなダイエットなの?

最後の更新: 14 7月, 2019

地元や季節の食材を使って行うダイエットがマクロビオティックダイエットと呼ばれています。美味しく食べられる自然食品を楽しむことができることが特徴です。

マクロビオティックダイエットはオーガニックで地元で生産された食品を食べるダイエットです。季節の野菜や様々な炭水化物食品、また脂肪分や糖質の少ない食べ物を食べることが特徴です。また化学食品も一切食べません。

栄養は玄米、豆類、調理した野菜などを中心に摂取し、また中国の思想、「陰陽」の考えが取り入れられています。このダイエットでは、食べ物は、「陰」と「陽」の2種類に分類され、体と精神の健康維持のため、この2種類のグループの食材をバランスよく摂取していきます。

「陰」の食べ物は自然食品に分類される食べ物です。また「陽」の食べ物は牛肉、鶏肉、赤身の肉、またコーヒーや卵などになります。

マクロビオティックダイエットは10のレベルに分けられており、範囲は−3から7までになります。最初の5つのレベルでは動物性の食物は厳しく制限され、ベジタリアンのような食生活を行うようになります。

サラダ マクロビオティックダイエット

レベル3から7はヴィーガンのような食生活になります。レベル7の段階に至るまで加工食品は一切食べてはならず、発芽穀物粒のみ摂取できます。さらに飲める水の量も制限しなくてはならないため、脱水症状に陥る危険性があります。

マクロビオティックダイエットの栄養に関する定義

マクロビオティックダイエットにはいくつかの定義があります。ここでは詳しくその定義を見ていこうと思います。

食べ過ぎないこと。このダイエット中はお腹がすいたら食べても良いですが、満腹感が出たらそこで食べるのを止めます。

よく噛んで食べること。

加工食品は避けて、全粒粉のものを食べること。

「陽」の食品をたくさん食べすぎないこと。「陽」の食品とは、牛肉類、鶏肉、赤身の肉、コーヒーと卵です。

食べ物と自然のバランスを楽しむこと。季節の果物と野菜を食べて地元で生産された食品を食べるようにします。

マクロビオティックダイエットのデメリット

先ほども話したようにこのダイエットでは水分の摂取量が制限されます。これによって脱水症状に陥いる可能性があります。さらに以下に挙げるようなデメリットがあります。

頭痛 マクロビオティックダイエット

貧血症状を引き起こします。動物性の食品を食べないこと、またシリアルを多く食べることから鉄分が不足してしまうためです。

ビタミンCの不足は壊血病と呼ばれる病気を引き起こします。この病気は不健康な血、斑点、歯茎の潰瘍や出血といった症状を引き起こします。

タンパク質の不足は低タンパク血症を発症させます。

長い期間の骨粗鬆症になる可能性があります。乳製品やその関連食品を食べないためカルシウムが不足し、低カルシウム血症を引き起こすからです。

どうマクロビオティックダイエットを行うのか?

肉類を食べないようにし、肉類の代わりに時々魚を食べること。

化学食品やスパイスは一切食べない。

食事の間は水分を一切飲まないようにし、食後か一口だけ飲むようにする。

口の中に入れた食べ物は平均50回くらいは噛むようにする。

肥料や農薬を使用していない無農薬の果物や野菜を食べるようにする。

りんごをかじる マクロビオティックダイエット

季節の地元で採れた野菜を食べるようにし、地元産でないものは食べないこと。

−ベジタブルオイルや水分を含む食べ物は避けて、未精製の海塩のみ使用する。

−トマト、じゃがいも、ナスといった野菜は食べない。

−砂糖、保存料、染料や無精卵を使用した食品は食べない。

−米、小麦、ライ麦、とうもろこしなど、小麦粉を使用していないシリアルを食べること。

−コーヒーは避け、お茶で代用すること。

このダイエットをするときに注意すること

デメリットがあり体に負担が大きいダイエットであること、また健康食品を食べることで脂肪分を取らず満腹感を得られますが、体重を減らすことだけが目的のダイエットであるならば、このダイエットをすることはおすすめできません。

このダイエットの目的は過剰に食べ物を摂取しない、健康な食生活を導くことです。市販の薬を飲むことをやめ、その代わりにこのダイエットを行うことがおすすめです。しかしこのダイエットは何かの治療目的でやらないように気をつけて下さい。

あまり厳しくルールに従うことは止めてください。もし目的が体重を減らすことであるならば、全ての食品群の食品を食べるようにし 、バランスよく栄養を摂るように心がけることが大事です。

 


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。