卵を食べることで得られるメリットはなんだろう?

卵は機能的な食品と言われます。それは基本的な必須栄養素を含んでいるからだけではありません。
卵を食べることで得られるメリットはなんだろう?

最後の更新: 19 4月, 2019

卵を食べることが良くないと栄養士たちが声を上げた時代もありました。しかし最近の研究では、卵は健康にとても良いことが証明されています。そのメリットをあなたはご存知ですか?

 

卵の栄養特性

卵は機能的な食品です。これはつまり、卵を食べれば、幅広い栄養を摂取できるということです。そして卵は自然食品なので、添加物や保存料も含まれていません。

それどころか、たんぱく質、良い脂肪、ビタミン、ミネラルの供給源です。これらは、病気と闘い、将来起こりうる健康上のリスクを減らすのに役立ちます。

卵を食べることの利点 卵 メリット 健康

他にも卵の利点はたくさんあります。安価で、栄養が豊富で実用的な食品です。そのため完全食品と言われています。ところが、少し前までは、栄養士たちは卵を私たちの食事から排除しようとしていました。それは、卵が血中の悪玉コレステロールの原因になるという誤った考えのせいでした。

実際は、卵には不飽和脂肪酸が含まれることが証明されました。この脂肪酸は、人の健康に害を及ぼすことはありません。それどころか、腸の悪玉コレステロールの吸収を抑えてくれる効果があるのです

実際、飽和脂肪酸は血中の悪玉コレステロールを増やす原因となります。一日1個の卵を食べ、バランスの取れた食事と適度な運動をすれば、健康に悪いことは全くありません

卵を食べることの6つの利点

1-1日に卵を1個食べると、中サイズの果物(75カロリー)と同じ程度のカロリーを摂取することになります。満腹感を得られるので、減量したい方はぜひ取り入れてみるといいでしょう。

2-健康に良い脂肪酸が含まれています。オメガ3にオレイン酸(多価不飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸)はほんの一例です。これらの油脂は消化しやすく、体にも良いです。さらにリン脂質とレシチンも含んでいます。

3-卵黄には、鉄、リン、カリウム、マグネシウム、亜鉛、セレンといった多くのミネラルが含まれています。セレンは抗酸化作用があると言われています。

卵黄には同様に、B12、A、D、Eといったビタミンも含まれています。他にも多くのビタミンが含まれており、こうしたビタミンは免疫機能の向上を助けます。さらに、妊婦にとって重要な栄養である葉酸やコリンも含まれます。葉酸とコリンは胎児の神経系を作るのにとても重要です。

4-全卵は黄斑変性を防ぐのを助けるカロチノイドを含みます。これにより、失明や白内障などの目の病気を防いでくれます。ルテインやゼアキサンチンなどの抗酸化物質を多く含むため、網膜の細胞を再構築するのに役に立つのです。

5-卵は必須アミノ酸をすべて含んでいます。これは人間の体内では作られないので、食事から摂取する必要があります。卵は高い生物学的価値を持つたんぱく質を含む食品で、グルテン、炭水化物、乳糖が含まれないので、乳糖アレルギーの人、セリアック病の人、そして糖尿病の人に最適です。

6-たった1個の卵に約0.25オンスのたんぱく質が含まれています。これは毎日必要とする総たんぱく質の量の10パーセントにもなります。そのため、母乳に続いて、生物学的価値が高い食品と言えるでしょう。健康的な食事には、卵が不可欠です。

卵は誰にでも万能な食材

子どもと青年

卵には多量のたんぱく質が含まれるため、成長期の様々な段階で卵を食べると、筋肉、骨、臓器の成長と発達に良いでしょう。同時に、卵に含まれるミネラルとビタミンが、この年齢層に多い病気を予防してくれます。

妊娠中の女性

妊娠中に卵を食べることは非常に重要です。卵に含まれる栄養が、胎児の健康な成長と発育に役立つからです。とくにコリント葉酸は共に、赤ちゃんの脳の発育を助けます

大人

頻繁に卵を食べると、眼科系疾患を予防するのに役に立ちます。年を取るにつれて、目の病気は増えるものです。最終的には失明につながることもある黄斑変性を防ぐためにも、高齢者にはとても重要です。卵の摂取は白内障の予防にもなります。

卵を食べることの利点 卵 メリット 健康

太りすぎの人

卵は減量のためのダイエット食にもぴったりです。満腹感を得られ、その上カロリーはわずかで、健康上のリスクもありません。間食に軽食を摂りたくなったら、ぜひ卵を食べましょう。

卵がスーパーフードと言われる理由はいくつもあります。 健康的でバランスの取れた 朝食に加えるには、最高の食品でしょう。

FAO(国連食糧農業機関)の科学者たちは、卵のすべての利点を証明しました。食べない理由はもうありません。卵を食べて、必須栄養素をしっかり摂りましょう。


このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。