ランニングウォッチができること

ランニングウォッチができること

最後の更新: 11 1月, 2023

ランニングは、お金もかからず手軽に行えることから、近年人気を集めているスポーツです。確かに、必要なツールは最小限で、どこでも実践でき、体のコンディションに合わせて強度などを調整することも簡単です。ランニングウォッチなどのデバイスの登場も、この10年の間にランニングの人気をさらに後押ししています。

専門家が指摘するように、自分のパフォーマンスを評価し、数字を記録するためにランナーが使える方法は2つあります。それはスポーツウォッチ、またはスポーツ用に特別に設計された携帯機器とアプリケーションです。今回の記事では前者、特にランニングに特化したモデルで何ができるかを紹介します。

ランニングウォッチとは

ランニングウォッチとは、ランナーが自分のパフォーマンスを記録できるように設計された腕時計の一種です。ランニングウォッチには、トレーニングをモニターするためのさまざまな機能が搭載されており、ランニング中やランニング後にデータにアクセスすることができます。

一般的に考えられているのとは異なり、ランニングウォッチはプロのアスリートだけを対象としたデバイスではありません。ここ数カ月のトレーニングの成果を確認したり、特定のトレーニングのデータにアクセスしたりと、誰でもランニングウォッチの機能を活用することができるのです。

ランニングウォッチとは ランナー

この種のデバイスの最大の利点は、客観的なデータをリアルタイムで見ることができることでしょう。例えば、部分的なランニング距離や総走行距離、平均速度、歩数、心拍数など。さまざまな数字を自分で把握する必要はありません。腕を上げてウォッチの表示を見るだけで、すぐにデータがわかります。

ランニングウォッチができること

ランニングウォッチの機能は、モデルによって異なります。より多くのことができるものもあれば、数字の精度も品質によって異なります。ごくシンプルなランニングウォッチでも、アマチュアやプロのアスリートにとって大きな助けとなる機能が搭載されています。

ランニングウォッチには、タイマーやストップウォッチ、心拍計などが搭載されていることが多いです。タイマーは、特定の距離のペースを記録するために使用します。ストップウォッチは、スピードやスプリットタイムを記録することができます。心拍計は、ランニング中の心拍数を計測し、運動強度を知るのに役立ちます。

心拍数をモニターするランニングウォッチなどのスポーツ機器には、パルス幅変調 (PWM)と呼ばれる半導体が搭載されていることが多く、機器のモーターの速度や強さを制御する機能があります。

また、ランニングウォッチの中には、GPSによる位置情報、カロリー消費計算、歩数記録、歩幅、VO2 max(最大酸素摂取量)、睡眠・休息ルーチン、標高、高度など、その他の高度な機能を備えているものもあります。さらに、音楽を聴いたり、テキストや電話をしたり、スマートフォンと接続してデータをアプリに記録したりすることが可能なモデルもあります。

ランニングウォッチのメリット

すでに指摘したように、どんなランナーでもランニングウォッチのメリットを受けることができます。その機能や設定はプロのアスリートだけでなく、これからランニングを始める人にとっても、トレーニングの強い味方になってくれるはずです。では、ランニングウォッチを装着することで得られるメリットについて詳しくご紹介しましょう。

1. モチベーションを維持できる

その日の消費カロリーや、前回のトレーニングからのペースの伸びなどを知ることで、ランニングを続けるモチベーションにつながります。自分がどんどん上達していることを客観的なデータで可視化することで、やる気がアップするものです。運動を継続するためには、モチベーションが重要であることはよく知られている事実です。

2. 安全で健康的なトレーニングができる

心拍数の計測が可能なため、運動強度を把握し、体調に合わせたランニングが可能です。ランニング初心者の方は軽視しがちですが、心拍計を使ったランニングは必須です。そうすることで、自分の体の本当の能力に合わせてトレーニングすることができ、その過程で無理な運動を避けることができるのです。

3. 迷子にならずに新しいルートを開拓できる

いつも同じルートでトレーニングしていると、どうしても飽きてしまいます。GPS機能を使えば、まだ行ったことのない場所でも迷うことなく走れます。このように、新しい地図やルートをルーチンに加えることで、事前にさまざまな情報(距離、標高など)を知ることができ、道中で戸惑うのを避けることができます。

4. 軽快に走ることができる

軽快に走る

スマートフォン対応機種であれば、電子マネー決済に対応しているので、ランニング中やランニング後に水を買うためにお金を持ち歩く必要がありません。同様に、緊急時の連絡もウォッチがあればできるので、スマホの使用は不用になります。

5. ランニング中に音楽を聴くことができる

音楽鑑賞とランニングは相性の良いアクティビティです。ワイヤレスヘッドホンがあれば、ランニングウォッチと接続することで、スマホを持ち歩かなくても大丈夫です。 ランニングウォッチを使えば、音楽もランニングも同時に楽しむことができるのです。

もちろん、ランニングに関するあらゆるデータにアクセスすることができるという点が、ランニングウォッチの最大の特徴です。スプリットタイムやトータルタイム、スプリットスピードや平均速度、1分間の歩数など、ランニングに関するあらゆるデータを得ることができるのです。個々ではあまりわかることは多くないように思うかもしれませんが、他のワークアウトと比較することで、自分がどれだけ成長したかを客観的に知ることができます。

ランニングウォッチなしではランニングができないというわけではありませんが、予算に余裕のある方にはぜひお勧めしたい、トレーニングの強い味方です。現在、さまざまなモデルが販売されているので、自分のニーズと予算に合ったものをぜひ探してみてください。


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  • Janssen M, Scheerder J, Thibaut E, Brombacher A, Vos S. Who uses running apps and sports watches? Determinants and consumer profiles of event runners' usage of running-related smartphone applications and sports watches. PLoS One. 2017 Jul 21;12(7):e0181167.

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