アレルギーを管理してアウトドアスポーツを楽しむために

06 10月, 2020
アレルギーとアウトドアスポーツと聞くと、恐ろしい組み合わせのように感じるかもしれませんが、多くのアスリートやスポーツ好きの人たちは、アレルギーの症状を最小限に抑えながら、お気に入りのスポーツを楽しんでいます。

アウトドアスポーツをしながらのアレルギー管理は、多くの人にとって悩みの一つになっている一般的な問題です。アウトドアスポーツを楽しみたい人の中には、鼻炎や皮膚の問題を抱えている人が少なくありませんが、ほとんどの人が、症状をコントロールしながら、自分の好きなアウトスポーツを練習したり楽しみたいと考えています。

身体活動とスポーツは私たちの体の免疫系を刺激するため、一般的にはアレルギー管理に適しています。しかし、春などの非常に多くのアレルゲンが飛ぶ季節では、アウトドアスポーツを楽しむには「恐怖の」季節になる可能性があります。

しかし医師たちは依然として、耐性を高める方法としてアウトドアスポーツや屋外での活動を推奨しています。これは、アレルゲンに体を晒すことで、アレルギー症状を減らすことができるという理論に基づいています。

ただし、この医師からのアドバイスにかかわらず、鼻炎や喘息に苦しんでいる場合は特に、アレルギー症状が起こる前の予防策を講じることが重要です。予防策の中には、ランニングに出かける前に、決められた投与量に従って吸入器を使用するなどのシンプルな方法があります。

アレルギー反応の症状は、とても軽い症状から喘息発作などの深刻で複雑な症状までさまざまなので、自分がアレルギーかもしれないと少しでも疑うようなことがある場に合は、深刻なリスクにさらされないように必ず医師に相談してください。

アレルギーを管理してアウトドアスポーツを楽しむ時の3つの重要な要素

外で運動をしながらアレルギーをコントロールしようとする場合には、考慮すべき3つの重要な要素があります。これらの要素はそれぞれが相互に作用をしており、中にはくしゃみのような基本的な症状を引き起こす可能性があるものから、より深刻な症状が現れる可能性があります

  • 天気:外に出て運動するときの天気が重要なのは明らかです。冷たい空気は気管支の収縮を引き起こし、花粉の花粉飛散量が高いと鼻の受容器を刺激します。大気汚染もアレルゲンを運びます。アウトドアスポーツや屋外での運動をする時は、家を出る前に必ず予報を確認してください。
  • 現在の健康状態と病歴:喘息の症状が現れている状態は、環境汚染による皮膚炎に苦しむことと同じではありません。喘息を発症しているアスリートは、皮膚疾患のあるアスリートよりもはるかに多くアレルゲンにさらされますし、予防薬や治療の選択肢もそれぞれ異なります。
  • アウトドアスポーツの種類:外で行うスポーツの種類もまた、天候と密接に関連しています。スキーはほぼ間違いなく寒い環境下で行われるスポーツですが、サーフィンの場合、暑い季節に海に行ってサーフィンを楽しむ人が多いでしょう。また、一部のスポーツは他のスポーツよりも徐々に強度が増していくため、身体の反応方法に影響を与える可能性があります。
アレルギーを管理してアウトドアスポーツを楽しむために かゆみに悩む女性

抗アレルギー薬の使用

アウトドアスポーツをするときに薬を服用するかどうかと言う点には、まだ議論の余地があるかもしれません。一部のアスリートは薬をまったく使用したくないと考える一方で、選択の余地がないアスリートもいるのが実情です。

最も一般的な薬は抗ヒスタミン薬ですが、運動能力を低下させることが知られているだけでなく、眠気などのさまざまな副作用があります。

一方、喘息患者にとっては、気管支拡張薬は必須であり、天候により状態が悪化する可能性がある場合は特に、運動前に吸入する必要があります。ただし、気管支拡張薬の副作用の中には心拍数の増加があるため、服用前に必ず医師に自分のスポーツのタイプなどを伝えて、しっかりと相談する必要があります。

プロのアスリートにとって、アレルギーを管理する薬には複雑な法的側面があります。これは、多くの抗アレルギー薬はスポーツ界で許可されておらず、一種のドーピングと見なされるからです。

アウトドアスポーツを楽しむためのアレルギー管理に関する推奨事項

喘息に苦しんでいる場合は、運動中に喘息の発作が現れないように予防する方法について医師に相談してください。喘息の症状の予防はとても重要であり、どのような状況でも気を抜いてはいけません。

鼻炎や皮膚炎などの軽度のアレルギーに苦しんでいる場合は、症状を軽減してアウトドアスポーツを楽しむのに役立つ、簡単な推奨事項がいくつかあります。

アレルギーを管理してアウトドアスポーツを楽しむために アレルギーに悩むランナー

その一つが水分補給です。摂取する水分が多いほど、くしゃみや鼻のかゆみなどの症状に対抗することが可能になり、体内の粘膜がより効果的に作用するのに役立つでしょう。

次は、天候の確認です。外に出る前に必ずその日の天気を確認し、汚染情報や花粉の飛散量に関する予報には特に注意してください。 これは、空気の状態が悪いときに運動をしないことで、症状の発症を避けるのに役立ちます。

考慮すべきもう1つの重要な点は、清潔さ、つまり衛生状態です。 Salazar Nievas(2017)によれば、衛生状態を良好に保ち、運動後はシャワーを浴びて体をきれいに洗うことで、運動中に皮膚に蓄積する可能性のあるアレルゲンを取り除くのに役立ちます。 服には最も多くアレルゲンが付着しているので、帰宅したらすぐに着替えることをお勧めします。

最後に、花粉が十分に地面に落ちた時間である午後や、雨が降った後のアレルゲンが空気中にある可能性が低い午後に運動をしてください。 アレルギーのある人が、朝や一日の中で乾燥している時間に運動すると、その症状が悪化する傾向があります。

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