キネシオロジーテープを正しく使う方法

キネシオロジーテープは、怪我の予防と治療、そして運動に伴う痛みの緩和に最も効果的なツールの1つです。
キネシオロジーテープを正しく使う方法

最後の更新: 07 8月, 2020

プロスポーツ選手やオリンピック選手が、競技中に体のさまざまな部分に鮮やかな色のテープを使用しているのを見たことはありますか?

これはキネシオロジーテープ(またはキネシオテープ)と呼ばれるもので、いろいろな効果があります。今回の記事では、キネシオロジーテープについて詳しく学びましょう。

キネシオロジーテープとは何ですか?

キネシオロジーテープは、キネシオテーピングとしても知られており、怪我をしたり、痛みやけいれんを起こしやすい関節や筋肉を安定させる働きがあります。このテーピングは、通常、怪我の予防や病気の治癒、痛みや腫れの軽減に使用されます。

キネシオロジーテープは、プロスポーツの世界で長年使用されてきたテクニックですが、2008年の北京オリンピックで注目を浴びて有名になりました。北京オリンピックでは、腕、肩、膝、手首に色鮮やかなキネシオロジーテープを貼った選手が多く登場しました。

キネシオロジーテープのテーピングは、運動学を専門とする医師が行うべきです。また多くの場合、選手のケアを行う専門家がテーピングを行うこともありますし、資格を持つ理学療法士やカイロプラクターがテープを貼る場合もあります。

キネシオロジーテープを貼る場所

キネシオロジーテープは、身体のどの患部にも適用することができます。筋肉の一番端の部分からテープの張りを保ったまま、反対側に持ってきます。これは、皮膚に張力をかけるように筋肉を引っ張ることで、真皮と筋肉の間に一種の隙間ができます。その結果、血流が増加して怪我の自然な治癒過程を促進すると考えられます。

キネシオロジーテープテープは、その色鮮やかさから注目を集めますが、鮮やかな色は単に美的な目的のためだけです。そのため、色が違っていても、基本的にすべて同じだと考えてください。綿の繊維からできているキネシオロジーテープは、粘着性のアクリルが肌に密着しながら、空気の流れを可能にします。

さらに、このテープは体温を活性化する効果があります。キネシオロジーテープが持つもう一つの主な特徴は、元の長さの最大140%まで伸びることです。

キネシオロジーテープを正しく使う方法 足の怪我

基本事項

キネシオロジーテープを使ったテーピングは、昔ながらの弾性テーピング治療法に基づいており、患部領域の疲労や緊張が少ないときに組織がより良く機能する効果があると考えられています。そのため、血流の量と圧力が少ないほど、患部の問題や煩わしさが減り、動きが良くなります。

キネシオロジーテープの効果を信じている人が多くいますが、このテーピングは、対戦相手よりも有利になる違法なテクニックではありません。そのため、オリンピック、さまざまなスポーツのワールドカップなど、国内外の大会での使用が許可されています。

キネシオロジーテープを使用するスポーツ選手の多くは、繰り返しの怪我を予防するため、以前起きた拘縮による痛みを感じないようにするため、またはトレーニングや競技中に筋肉を激しく動かしている状態から迅速に回復するためにキネシオロジーテープを使います。つまり、スポーツ選手たちは、理由なくキネシオロジーテープを使ったり、関節をより動かしたいためだけにこのテープを使うのではありません。

キネシオロジーテープを使用する利点

キネシオロジーテープは、人体の再生能力を高めると考えられており、ますます多くのプロ選手が使用しています。さらに、キネシオロジーテープは、神経系や循環器系を活性化するのにも役立ちます。

筋肉には、さまざまなプロセスをコントロールする力がありますが、キネシオロジーテープは人体の単純な動きを制御するだけではなく、リンパ液や静脈の血液の循環と体温の調整なども行います。

もう1つの利点は、神経への圧力を緩和する効果により、筋肉の痛みの緩和に役立つことです。神経が圧迫されると、脳への電気信号が痛みに変換されます。しかし、キネシオロジーテープを使えば、筋肉への過負荷による痛みを緩和することが可能になります。

 

キネシオロジーテープを正しく使う方法 膝へのテーピング

適用方法

キネシオロジーテープは、3つの基本的な方法で適用します。大きな筋肉にはY形状、大きくて長い筋肉の場合はX形状で貼ります。

最初に、テープを少し伸ばしてから、粘着性のあるテープの裏面をはがします。筋肉が始まるところにテープの端を貼ったら、一端を置き、リラックスさせたい場所まで伸ばしてください。

筋肉が引っ張られたりけいれんを引き起こす可能性があるため、筋肉の一方の端からもう一方の端にテープをかけてはいけないというルールがあります。

適用したテープは約4日間つけていることができ、水や汗ではがれることはありません。テープをはがすときには、引っ張らずに、体毛の方向(すでに剃ってある状態)に向かってテープをはがす必要があります。

結論として、怪我をしたり筋肉痛がある場合は、キネシオロジーテープを使用するのが良い方法だと言えるでしょう。キネシオロジーテープを使うことで、問題なくワークアウトを実践し、怪我や筋肉痛からの回復を速めることができるのを実感できるでしょう。


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