水道水についての賛否両論:水道水に含まれる物質とは?

どこに住んでいるかによって水道水は味も違うし、いろいろ条件も異なります。水道水とミネラルウォーターの間には賛否両論ありますが、今回はその件について見ていきましょう。
水道水についての賛否両論:水道水に含まれる物質とは?

最後の更新: 14 12月, 2019

ほとんどの都市での水道水は品質が良いので、水道水はミネラルウォーターと同じように利用することができます。これは地方自治体が厳格に注意深くしっかりと品質を管理してくれているおかげです。

水道水を肯定する意見

場合によっては水道水のほうがミネラルウォーターよりもきちんと衛生管理をすることができます。なぜかというと、ミネラルウォーターに使われているプラスチックのペットボトルはポリカーボネートとPVCでできていて、どちらもビスフェノールA(BPA)を含んでいることが研究によって証明されており、この合成化合物は水のなかに溶ける可能性があります。

さらにこのペットボトルを燃やすとき、大気中にダイオキシンとフランを放出します。この2つの物質はどちらも有毒で発ガン性があります。

反対に水道水は普通、ペットボトル詰めすることなくパイプを通して供給されます。ですからそのペットボトル詰めをするその工程や輸送するのにかかるエネルギーが要りませんし、プラスチックの無駄や有害な残留物を発生させることもありません。

水道水は保管や流通に関して何も影響を与えません。例えば高温で保管してはいけない、などといった注意事項も何もなく、有効期限すらありません。

水 水道水 賛否両論

しかもミネラルウォーターよりも安いです。リサーチによると最大250倍安いともいわれています!お財布にもやさしく、環境にもやさしい、それが水道水なのです。

研究によると、ある有名ブランドが1.2リットルのミネラルウォーターを製造すると、1.2リットルの水道水を製造するよりも最大600倍多くの二酸化炭素を発生させる可能性があることが証明されています。

600ミリリットルのミネラルウォーターを作るには、それを作って輸送するのに必要なエネルギーに加えて、3.6リットルの水道水が必要です。しかもリサイクルせずにペットボトルを捨てると環境への悪影響はものすごいので、リサイクルも必要になってきます。

ペットボトルを使用してしまった結果

ほとんどの場合ペットボトルなどの容器は川や海に漂着し、 プラスチックの残骸の島を形成します。こういったプラスチックの残骸は飛沫となり食品を汚染し、結局はまわりまわって人間の体にダメージを与えます

使い捨てのペットボトルやパッケージは普段から皆が良く使うものです。しかしこの状況をなんとかしないとどんどん事態が悪くなり、無駄に無駄を重ねていくことになるでしょう。スペインだけでも500万本のペットボトルのうち350万本がゴミ捨て場行きで、焼却されるかそのままガラクタとして放置されています。

ミネラルウォーター業界では、ミネラルウォーターがあたかも水道水よりも優れているようにみせかけていますが、それはマーケティングと宣伝からくるイメージの問題にすぎません。

水道水を否定する意見

水道水に含まれる物質

塩素やクロラミンは昔から消毒剤として使われてきた物質で、それが今でも水道水の殺菌消毒に使用されている理由です。しかしながら塩素は私たちの健康にとって非常に有害な化学物質であり、アメリカ環境諮問委員会によると塩素を含んだ水を飲むと癌にかかる可能性が93%高くなるといわれています。

塩素は他の物質と結合してトリハロメタンを形成することがあります。このトリハロメタンとは、体に重大な細胞障害を引き起こすフリーラジカルの形成を可能にする塩素誘導体です。

またクロラミンは呼吸器系、皮膚、消化器系、腎臓、血液に関連した疾患を引き起こすといわれています。

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以上のように水道水には短所ももちろんあります。でももし蛇口にフィルターをつければそういった問題を解決することができますので、ミネラルウォーターを飲む必要がなくなります。

水道水に含まれるその他の物質

  • 「重金属」アルミニウム、鉛、ヒ素、クロムなど。
  • 「フッ化物」歯磨き粉などに使われている場合がありますが、これは健康に非常に悪影響を与えます。
  • 「農薬と除草剤」これらの物質の過剰使用は私たちの食べ物に影響を与えるだけではなく、雨、雪、農地に吸収されることで飲料水にも影響を与えます。
  • 「薬」薬品は最終的には川や貯水池に流れ着き、また浄水されて各家庭に戻ってきます。浄水処理のプロセスにも限界があるので、結局は水道水となって私たちの体に取り込まれることになってしまいます。
  • 「放射性同位元素」自然放射能、原子力発電所、原子力事故または河川への偶発的な流出から発生する可能性があり、その結果はまだ予測できません。
  • 揮発性有機化合物

このテキストは情報提供のみを目的としており、専門家との相談を代替するものではありません。疑問がある場合は、専門家に相談してください。