【妊娠中のメンタルヘルス障害】プレゴレキシアとその影響

31 8月, 2020
自分の体重を気にしすぎるあまり、不適切な対策を講じた経験がある女性は多くいるでしょう。これが妊娠中に起こる場合、プレゴレキシアと呼ばれ、母親と赤ちゃんの健康に、悪影響を与えるリスクがとても高くなります。
 

プレゴレキシアは妊娠中に現れる可能性のあるメンタルヘルス障害で、妊娠中に増える体重への執着を伴う症状です。今日はこの危険なメンタルヘルス障害について読み進めてみましょう。また、私たちの周りの誰かがプレゴレキシアに苦しんでいるとき、私たちに何ができるかについても説明します。

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プレゴレキシアとは何ですか?

女性が妊娠すると、健康的な食生活を維持していても、無意識のうちに体重が増えます。妊娠中は、女性の身体に様々な変化が起こりますが、体重増加はそのうちの一つです。

妊娠中の女性のほとんどが、体重増加を妊娠の一部として問題なく受け入れますが、妊娠前の体重より1キロでも増えることが耐えられなくなる女性もいます。

この精神面に起こるメンタルヘルス障害は、プレゴレキシアとして知られています。これは、「妊娠(pregnancy)」と食欲不振(anorexia)という言葉を組み合わせた造語です。この言葉は、2008年にアメリカで最初に使用されたと報告されていますが、この症状そのものは昔から存在する問題であり、世界中の多くの女性に影響を与えています。

妊娠中の女性がプレゴレキシアに苦しんでいる場合、「体重が増えないように」気をつけて、妊娠中もできる限り痩せた状態を保とうとします。そのため、妊娠中に必要となる食事よりも少ない量を食べ、中には長期間絶食したり、液体だけを摂取する危険な食事療法を行う人もいます。

 

自分の体重や体型を過度に気にするプレゴレキシアを発症すると、わざと吐いたり、下剤を服用したり、また妊娠中の女性には適さないほどの運動を行う可能性さえもあります。もちろん、これらの状態はすべて、母親と赤ちゃんの両方の健康にとって「危険」以上のリスクをもたらします。

プレゴレキシアの原因は何ですか?

プレゴレキシア主な原因は社会的なプレッシャーだと考えられています。言い換えると、妊娠中の女性は「現代の女性」の理想像に影響を受けているのかもしれません。また、妊娠中や出産後も理想的な体重を維持している有名人のニュースの影響などを受ける可能性もあります。

妊娠中の女性が、自分の体型を維持するために胎児の健康を危険にさらす可能性があるのは理解が難しいかもしれません。しかしこのメンタルヘルス障害は、意図的に子供を危険な目に合わせているのではありません。

おそらく、女性は妊娠する前からすでに太りすぎだったり、過去に摂食障害を起こしていた可能性があります。食生活に関連する精神障害は、妊娠中など、人生における敏感な段階で再発することがよくあります。

妊娠中 メンタルヘルス障害 プレゴレキシア

症候学の観点から見るプレゴレキシア

 

プレゴレキシアの主な症状は次のとおりです。

  • 妊娠中の体重増加がほとんどなく、体重が減少することがある
  • 体重が増えることや自分の体重が何キロかについて話すこと、そして体重計に乗るへの過度の恐怖
  • 食事制限(特定の食品を排除する)
  • 妊婦に適さない運動をする
  • 自分で嘔吐をしようとする
  • 過度の疲労、めまい、頭痛を発症する
  • 妊娠中によくある「無性に食べたくなる」と言う症状に陥らない、そして食欲が増すような食事を拒否する。

プレゴレキシアが原因で起こり得ること

前述のように、プレゴレキシアは妊婦と胎児の両方に多くの悪影響をもたらす可能性があります。

妊婦には、高血圧、栄養失調、貧血、不整脈、骨のカルシウム欠乏症、妊娠糖尿病などを発症する可能性があるだけでなく、流産、うつ病の発症、そして自尊心の低下などのリスクも高まります。

プレゴレキシアが胎児に与える悪影響の中には、早産、低出生体重、神経学的な変動、さらに、小児期に認知障害を起こす可能性のリスクが高まります。さらに深刻なケースでは、出生前に死産または生後数か月で死亡する可能性があります。

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プレゴレキシアに悩む女性をサポートする方法

プレゴレキシアに苦しんでいる女性は自分自身の行動は適切だと信じている可能性があるため、実際には何が起きているのかはっきりと理解できないでしょう。

最初に何かがおかしいと気づくのは本人ではなく、パートナー、友人、そして近親者です。もちろん、状況に気づいた人が本人に話をしようとすると、プレゴレキシアに関する話題を避け、周りの人が考えているようなことはないと言うでしょう。

 
妊娠中 メンタルヘルス障害 プレゴレキシア

周りの誰か、特に親しい人がプレゴレキシアの兆候を示したときに最初にするべきなのは、主治医への相談です。産婦人科医は妊婦に様々な質問を行う専用の検査を行います。また、必要に応じて、産婦人科医は、心理カウンセラーや精神科医を紹介します。

治療は個別に行うこともできますが、一般的にはグループセラピーセッションに参加することが推奨されます。 これはプレゴレキシアという同じ問題に苦しんでいる他の女性と話しができるという利点があります。

同時に、家族からの継続的なサポートが重要な役割を果たします。プレゴレキシアに悩む女性に対して、自分の人生や胎児の人生を考えない「ひどい」ことをしていると非難したり、彼女の過失だと責めてはいけません。プレゴレキシアに悩む女性に必要なのは、理解、共感、そしてサポートです。

自分のパートナーまたは近い関係の人が妊娠をし、プレゴレキシアの兆候を示しているなら、すぐに行動に移す必要があります。専門家のサポートを受け、母親と胎児へのリスクを減らすためにも、できるだけ早く治療を始めて間違いなく問題を解決できるようにしましょう。